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WE555 励磁電源 4

WE555 用フィールド電源 セレン版 大容量化

 
ENGLISH
 
 

Western Electric 555用セレン整流器版のフィールド電源の大容量化

 

WE555のフィールド電源であるが、トランスの二次タップで5段階の電圧を切り替えられるようになっている。セレン整流後の直流で、45Vから29Vを得られる。この後はマルコンのSHキャパシタ250u+250uで平滑してある。場合によってはスペアもあるのでもう500uを追加できる。その後はプラス側に4Hのインダクタ、マイナス側に1Hと430mHのインダクタを接続してある。インダクタは、1.5Aを楽々と流せる仕様である。随分と実験したがこの程度までフィールド電源に容量を奢ってやると、音が静まりかえる。今まで聴こえていなかった音が明瞭に判別できるようになる。つまりは大星夜性が如実に向上するわけである。巨大なリアクタの効果は大きい。不思議なことに励磁電源3のときにはきわめて低い電圧でバランスしていたものが、励磁電圧を上げて、555の定格近いところまできてもうまくバランスする。もうこの世界は堪らない。ここまでくれば、あとは終段のトランジスタの定電流回路をダメ押しに付加すれば、完成形態に近いと思う。但し下手なトランジスタの回路よりはこのままのほうが良いのは承知のとおりである。それにしてもWE555は、素晴らしいドライバーである。パーツの相違、回路の良否をいとも簡単に鳴きわけてしまう。

 
 

5段階に電圧可変のセレン電源に巨大なキャパシタを導入

 

さすがに電源の規模が大きくなってきた。キャパシタはすべてガイシのツノ付で、ミニ変電所然としてきた。正面に並んだ二個の大きいキャパシタの右背面の黒いカメラはニコンFである。この本棚の横幅が90センチあるので、この大きさが実感できると思う。最前列のキャパシタは、500V300uのMPコンデンサで、これは594Aのフィールド電源に使用しているものと同型である。

 
3/3/2005