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WE555/WE594A タンガー電源 2

タンガーバルブを使用した 励磁電源 の製作

 
電圧は高くありませんが大電流が流れますので,やけど,火災,感電の危険がありますので絶対に真似をなさらないでください
 
 

Western Electric 555/594A 励磁電源

 

PHILIPS 1163 を使用したフィールド電源を製作しました.タンガーバルブはまるで集魚灯のランプのようです.1本あたりのフィラメント電流が18A流れています.電球のように明るく,赤外線を放出しているのでしょうか,部屋全体に暖かさが広がってきます.

 
 

下がラックにマウントした状態です.半波に切り替え可能な両波整流ですが、回路は一般的ではありません.キャパシターは背面に見える,碍子が3本立っている巨大なフィルムコンデンサーです.チョーク・コイルは,9個使用しており,レオスタットを含めて抵抗は一本も使用していません.別設計の半導体の定電流回路にインターフェースされます.正面に端子盤を設置して結線を自由に変更できるようにしてありますので,回路の変更やチューニングが自在にできます.煮詰まっていくには,1,2年はかかるでしょうね.この電源による音の評価ですが,私見ではありますが非常に好ましいものです.100回路近くの励磁電源をやってきましたので一発で想定内のものができました.タンガーバルブの整流素子としての音は非常に好ましいものです.問題はフィラメント電流の大きさでどうしても大掛かりな仕掛けになってしまうことです.この電源は重量が60キロくらいになっています.もうひとつの残念な点は耐圧が低いことです.逆耐が300V程度ですから高圧の整流がきついですね.セレンやシュットキ・バリア・ダイオードですとシリーズに接続すると耐圧をどんどん上げていけますが,タンガーですと100Vくらいが限界です.

 
3/25/2007