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LINN LP-12

チャンピオン・システムによるアップグレード

  LINN LP-12  

チャンピオン・システム

 
LINN LP-12/ITTOK LV-IVが二台ある。カートリッジは、どちらにもルミエール・ワンがついている。システムを調整したり、アップグレードするときは完全に同一の装置を二つ用意する。そして一方を一箇所だけ変更する。変更を加えていないほうをリファレンスとして、さまざまなソースを暫く聴き続ける。あらゆる状況で、良ければその箇所の変更は正しいと判断できる。その段階で、はじめて変更を加えたほうが、常用のシステムの座につく。つねに、チャンピオンと挑戦者がいて、前進を続ける。後戻りとやり直しの無駄がない。
  新規に導入したルミエール・ワンを徹底評価し、追い込むために完全に同じ動作環境を作り、実験を進めるが、このカートリッジは製造の最初期のロットのため、ほとんど手作りの工芸品に近い。二個のカートリッジはまったく異なった音である。というか、594Aドライバーと大星夜アンプは些少な違いでもその差を歴然をさらけ出してしまう。市販の装置では同じ音に聴こえるかもしれない。ルミエール社の名誉のためにも申し上げておくが、どちらが優れるということはない。いずれもが、サラブレッドであり、その血統の音がする。一線を画して、別の世界の音である。レコードを聴いている途中に、針先が糸くずを拾うとその瞬間に本数まで分かる。  
 
実は二台のプレーヤーも音が違う、一台は鈴木氏の調整である。この音を基準にしてそのうち他の一台を調整してみようと思っている。チャンピオンに対して、私が挑戦者となる。プロからみると、このような素人は非常にいやな存在かも知れない。
 
     
 
9/26/2004