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WE555 励磁電源 3

WE555 用フィールド電源 セレン版 改定

 

Western Electric 555用セレン整流器版のフィールド電源の改定

 

  5段階に電圧可変のセレン電源に巨大なキャパシタを導入  

WE555のフィールド電源であるが、左側の古いセレンを使用した電源の出力を右側に見えるコンデンサー・ブロックと大容量チョーク4発から6発でフィルタリングしている。電源本体の容量は定格48Vの1.5Aであるが、これをフィルタリング・ブロックで14Vまで落としている。WE555を2台シリーズに接続している。電源本体には、セレクタがあり、5段階に電圧を切り替えできる。この切り替えは電源トランスの二次タップを切り替えているのでとても都合がいい。WE555一本あたりのフィールド電圧を4.5Vから7V(定格電圧は7Vである)迄5段階に切り替えることができる。WE555は、電圧、電流、電源の質によって驚くほどに音が変わる。この電源は、いわば音質調整器となる。音質の調整といっても、浸透力、飛び方、佇まい感、音の強さ、速さ、立つ寝るといった、ウエスタン独特の世界の音質が対象となる。ちなみにWE555のギャップの磁束密度は、4.5V時8,800ガウス、7V時は13,500ガウスである。

 
この電源以前は、ソーレンのフィルム・コンデンサとマルコンのMPコンデンサを使用していたが、写真右の高さ32センチに及ぶNTKのMPコンデンサに変更した。耐圧200Vで、75uFが2発入っているものを2個使用して、300uF稼いでいる。手前は、シズキの160uF 200Vのフィルム・コンデンサであるが、NTKのMPコンデンサが意外に良かったので、感心している。この巨大さにはさすがに閉口するが、AC200V定格を10V位のDCで使用する、ばかげたほどの余裕が低雑音化に寄与しているのではないだろうか。共振が少ないのも良い。

セレンの出力後は、定石ではチョーク・インプットだが、試聴と試行の結果、ここではコンデンサ・インプットにしてある。平滑後は、チョークを二段入れているだけである。SBDで整流して、チョーク・インプットにして、そのあとキャパシタを入れて、最終がまたチョークという構成を試してみたい。部品は用意してあるので、実験後に公開しよう。それにしてもこのキャパシタは、大きい。MPという表示であるが、金属膜フィルムかも知れない。

 
1/8/2005