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RCA 1444 励磁電源 8 実験試作

MI-1444 用フィールド電源の設計 セレン片波整流

  1100Vから作る半波整流フィールド電源、理論不明の世界  
 

あらゆる場合を実験して試さないと気がすまないので、遂に半波整流回路の実験を行った。550V300mA両波の電源トランスの巻き線をシリーズ接続にして、さらに2台を並列にして、1100V300mAを整流した。整流素子は、3000Vの耐圧のセレン整流器を作成した。高圧大電流のため絶縁、配線、実装に格別の注意を払った。感電したら、ただではすまない。運が悪いと即死である。ご覧の方は、絶対に真似をしないで戴きたい。絶縁空間を雷撃のスパークが飛ぶ。0.3アンペアの容量は、十分にやばい。

 
 

回路は、下記のとおり、チョーク・インプットで二段フィルターを基本としたが、コンデンサ・インプットとフィルタは、一段から三段までをすべてテストして、データをとり比較視聴も行った。電源トランス二個と大型高耐圧チョーク・コイルが10個使用で、総重量が60キロになった。

 

 

情報量の多さ、音の速さ、静けさ。しかし理由不明。

 
 

結論から申しあげると、とてもよい。MI-1444が594Aの速さに追いついてくる。情報量が多い、静まりかえる。しかし残念ながら何故よいのか、理由がわからない。命を懸けて作って聴いているからでは、理由にならない。一応の仮説として、非常に高い電圧からガンガンと1/5以下に落としたことによる定電流特性の向上をあげてみる。また、半サイクルしか電流が流れないので、商用電源との結合時間が半分になり、このぶん雑音の混入が減ったということをあげておくが、すべて仮説である。私にも理由がわからない。

 
半波整流の話は、技術力のある方からは相手にされていない。私も理論的に疑問であったが、実験もせずに議論しても始まらないので、今回試作してみた。結果は良好であるが、理由はわからない。この電源は、暫く実験して視聴を続け、約6ヶ月で解体した。常用にするには、信頼性、安全性を考慮した再設計が必要である。実用化のときは、在庫してあるアンペレックスの6000V耐圧の217C整流管を二本使用する予定だ。
 
3/2/2006